AGAとは
男性型脱毛症AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症を意味しています。20歳代から、額の生え際や、頭頂部から、毛髪が薄くなっていきます。 AGAは、遺伝や男性ホルモンの影響が原因と考えられ、男性の大きな悩みの一つです。
AGAに対する男性ホルモンの影響
AGAには、テストステロン、5α-リダクターゼ、男性ホルモン受容体が関わっています。毛根には5α-リダクターゼという酵素があります。血液中を流れる男性ホルモンのテストステロンが毛乳頭に入ってくると、5α-リダクターゼの働きによってDHT(ジヒドロテストステロン)という、より強力な男性ホルモンに形を変えます。DHTが毛根に作用すると、毛乳頭や毛母細胞の細胞分裂が抑制され、発毛周期(ヘアサイクル)が狂います。正常なヘアサイクルは、成長期:毛が太く成長する、退行期:毛が退化しはじめる、休止期:毛が抜け落ちる。3つの段階を繰り返しています。しかし、DHTにより、正常なヘアサイクルが乱れて、AGAのヘアサイクルに入ると、成長期が極端に短くなって毛が十分育つ前に抜け落ちてしまいます。その結果、薄毛が進行してしまうのです。通常、毛髪が成長する期間(成長期)は、男性で3~6年と言われていますが、AGAの場合は成長期が短くなり十分に髪が育ちません。髪が細く色素も薄いまま生え変わるため、薄毛になっていきます。
正常な抜け毛と異常な抜け毛
毎日50~100本程度髪は抜けると言われています。抜けた髪の毛が長い髪であれば、正常なヘアサイクルにより抜けた髪なので安心しても大丈夫です。薄毛になる可能性はほぼありません。しかし細くて短い髪が多ければ薄毛の兆候と考えた方が良いかもしれません。短い髪は、成長しきっていない状態で、ヘアサイクルが変調をきたしている可能性が高く、近い将来、薄毛に進行して行くものと考えられます。
薄毛の初期兆候
細く短い抜け毛が多い場合は、AGA(男性型脱毛症)を疑うべきです。ヘアサイクルの成長期が極端に短くなってしまい、髪の成長が止まっていると考えられます。ブラッシングの際、シャンプーをした際、寝起きの際の枕元の抜け毛に注意してみましょう。
AGAの進行
AGAは20歳代以降、徐々に進行します。額の生え際や頭頂部がうすくなり、うぶ毛のような、十分に育たない髪の毛が多くなります。太くしっかりした髪の毛が、細く短い髪の毛になり、頭皮が透けて見えるようになります。
AGAの治療
AGAは進行性です。なにもせずに放っておくと髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。ただし毛包がなくならない限り、髪の毛は育つ可能性はあります。またDHTの生成を抑えることができれば、ヘアサイクルが正常に戻り、AGAの進行を食い止めることができます。そのためAGAは早めのケアが大切になります。
ハーグ療法による薄毛治療のリスクやデメリット
ハーグHARG療法では重大な副作用の報告はありませんが、いくつかのデメリットが知られています。
ハーグ療法は、薬液を注入する際に、チクチクした痛みを伴います。